北海道地震のふりかえり
こんにちは。のまる江別文京台です。
今回はのまる江別文京台でおこなった北海道地震のふりかえりの内容を公開いたします。
2018年9月6日の北海道胆振東部地震によって北海道全域に大きな被害が発生しました。ここのまる江別文京台がある北海道江別市でも、地震発生直後の深夜から翌日の午後まで、長時間の停電となり、今まで経験したことがない対応が必要となりました。幸いにものまる江別文京台には深刻な被害はなく、スタッフの機転もあって大きな混乱を避けることができました。ただし、停電がさらに長期化した場合や、冬季間に大規模災害がおきた場合については対応マニュアルや設備などの備えが不十分との認識のもと、当時に起きたことと、今後の対策についてスタッフでふりかえりをおこないました。ふりかえりの内容をもとに検討を進め対策を実施していきます。
よくできたこと、続けたいこと(Keep)
まずは、経験したことのない状況のなかでも、よくできたこと、今後もつづけたいこととして以下があがりました。
- 管理者から安否確認と施設の状況についての電話が各スタッフへ地震直後にあった
- 断水に備えて貯水をすることができた
- 深夜にもかかわらずスタッフが集まった。夜勤者1名だが地震後5名集まる
- ご家族に施設の状況を早急にお伝えすることができた
困ったこと(Problem)
当時困ったこと、できなかったこととして以下があがりました。
- 停電のためベッドの昇降ができず移乗が危険で困難な状態になった
- 懐中電灯はあったが狭い範囲しか照らせないため、暗闇のなか、作業が困難で恐怖感もあった
- 電気炊飯器が使えないため、急遽やったことがない土鍋でご飯を炊くことになった
- 利用者様の就労先、デイサービス先への状況連絡が十分にできなかった
今後試したいこと(Try)
今後実施すべき対策や、試したいこと、やったほうがよいこととして以下があがりました。
- 災害時はガソリンの給油が難しくなるので、社用車のガソリンは半分くらいに減ったら早めに給油しておく
- LEDの長時間使用可能で広範囲を照らすことができるランタンを用意する
- AC出力付きのモバイルバッテリーを用意する(ベッドの電源プラグをさして給電できるもの)
- 冬季間の停電に備えて、灯油、またはカセットガスのストーブを用意する
- カセットガス式の発電機の必要性を検討する(ガソリン式はガソリンの保管が難しいとの情報が多い)
- 灯油、またはカセットガスを大量に保管する場合の管理方法と、使用期限がきた場合の処分方法について決めておく
- できるだけあたたかい食事を提供できるよう、湯せんで調理可能なご飯や非常食を用意する
- 断水に備えてポリタンクに水を用意するor長持ちする水5年~10年を用意
- 緊急連絡先が緊急時に本当につながるか、半年、または1年間に1度の間隔で確認する
- 災害時は電話がつながらないことが多いため、緊急連絡先としてメールやSNSなどの代替連絡手段が使用可能か、ご家族、スタッフに確認する。ご家族には契約時に代替連絡手段の有無が確認できるよう、契約時の書類を変更したほうがよい
- 避難が必要な場合の避難先について、場所や、介助に利用可能な設備があるかなどを確認したほうがよい
- 両隣や町内会の人たちと物資や安全確認などについて相互に支援できることはないか相談しておいたほうがよい
- 管理者が被災して安否確認などのリードがとれない可能性があるため、既定以上の地震(震度4以上など)や、災害が発生した場合は、情報共有が迅速に行なえるグループチャット等で、スタッフが自身の安否状態を連絡し、安否状態を会社とスタッフで共有できるようにしたほうがよい。
- 消化器の位置や避難口、避難経路がわかる図を貼りだしたほうがよい
- 夜間帯の災害について、避難誘導の協力を町内に相談したほうがよい
- エレベーターが使用できない場合の2階車椅子利用者様の避難方法について具体的な方法を決めた方がよい
- 災害時のマニュアルを改めて見直し読み合わせをおこなったほうがよい
- 緊急連絡網の最後のひとは最初の人に連絡したほうがよい